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ことのは。

マンガとか、ことばとか、コミュニケーションとか、つれづれとか。

障害者施設 入所者多数殺傷事件

朝一番に衝撃的なニュース。

神奈川県の障害者施設で殺傷事件が起きたと読み上げられます。

そして、聞いたことのない数の死傷者。

 

www3.nhk.or.jp

 

「障害者は死んでしまえば良かった」と話す若者は、元職員。

本人は「辞めさせられた」と話している。。。。

 

 

一般的に入所施設は高齢化が進んでいる。

 今回被害に合われた方の全容はまだ明らかではないですが、入所施設は、かなり高齢化が進んでいるところが多いと思います。高齢者施設と同様、入所希望者が多く待機者も多い。知っている施設では、ほんと、加齢による機能低下のために、車いすや歩行器などの使用をする方がいらしたり、機能維持のために理学療法を開始される方がいらっしゃると聞きました。

 

医学的管理は進んでいるので、皆さん長生きされています。穏やかに暮らせているのであれば、なおさら。もしかしたら、今回の施設でも、ご家族がすでにいらっしゃらない、というくらいの年齢の方も多かったのではないのかな・・・。

 

こういった昔からある施設って、だいたい、ひっそりと目立たずに建っています。

それでも、地域の方が「草むしりとか散歩とかしてたのに・・・」とか話してくださるのは、施設のほうも閉じこもらずにいたし、住民も気にかけてくれていたのかな、と思うのです。

家族が、自分がいなくなった後も、、、と考えて決めた、何年も待機して入った、本来であれば、やっと安心して過ごせるはずの住まいで、このような事件に巻き込まれたこと、とてもびっくりして、怖くて、不安で、痛くて苦しかったと思います。

まったく動けることもなく、亡くなられた方もいらしたのでしょう。

 

戦後最悪レベルの事件だと、ずっと報道しています。

 私は割とこういう事件に気持ちが巻き込まれやすく、今回もなんだかズーンと落ち込んでしまって、でもテレビをつけてしまうのですが、戦後最悪レベル、日本では珍しいなど海外でも取り上げられているそうです。

 

そんな中、どの報道でも、テレビは被害者の方々のことを「障害者」とか「社会的弱者」とひとくくりにしています。

 

ツイッターのTLで、ある方が「亡くなった方一人一人にも名前がある。これまでの人生がある」と呟いていました。

 

あぁ、そうだなぁと。

 

多くの大きな事件のあとは、加害者だけではなく被害者の方の名前も写真も、これまでの人生も表にでます。どんなに止めても、リークされる。そして、リークすることを非難したり、個人情報の保護に反するとか、人権侵害だ、と言ったりする。

 

けど、今回はどうなんだろう?まだ詳細がわからないから?それとも、障害があるから?これから、どういう風に報道されていくのか。

 

ご家族の気持ちもあるから、報道しない、と言えばそれまでだけれども、じゃぁ、今までの事件は、なんで報道してきたのかな?とか思う私は、めんどくさい奴かもしれない。

 

報道は偏らないでほしい。

 なんだか1年に1回くらいは、障害者施設の虐待がニュースになったりもしてましたけども、でも、すごく熱い想いを持って支援にあたっている方、そして、一人一人の特性に合わせた支援のプロがたくさんいらっしゃる業界です。大きな施設のようなので、今も残っている入所者さんのために、哀しみや混乱、恐怖の中でも笑顔で働いている職員さんを思うと、心が傷みます。

 

午後になり、加害者の個人情報がどんどんとニュースになっていきます。

 

 衝撃的な事件であることと、加害者の生活や言動だけがクローズアップされてしまうのが恐いです。報道は、視聴者の興味を呼び起こして、そのニーズに合わせて助長しやすい。「本当にそうだった?」と感じるような、過激な言葉に変わっていたりしないでしょうか?ほんの少しのエピソードから、テレビに出るような人が決めつけるような発言をしているのを聞いて、さすがにテレビを消しました。

 

 加害者が犯した罪は、すごく大きなものです。動機や精神状態、思考についてなどは性急に解明してほしいです。でも、そこだけを過剰に報道するのではなくて、亡くなられた方一人一人に対する尊厳とか、高齢者だけではなく障害者福祉業界のきつさとか、それでも支援している方たちの想いとか、障害のある方の特性とか支援法とか、そういうことが置き去りにされないでほしいなと思っています。

 

  亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、ご家族、支援者の皆さんに、少しでも穏やかな時間が訪れますように。

 そして、今も懸命に治療にあたっている医療スタッフの皆さんのもと、傷みと戦っている皆さんが早く回復されますように。